【推薦文】こころという置物が、思ったように置かれないとかなしくなります。ちょっと落ち着かない――という時もあれば、あまりにかたむき、もう少しで倒れそう、音を立ててくだける一歩手前という時もある。かなしみの色あいは、空のように変わり、青かったり、黒かったり、夕暮れに似た焼け付く赤だったりします。ここにある物語は、そのさまざまな色を見せてくれます。そして、かなしみという傷の、不思議なくすりになったりもするのです。 〔北村 薫〕
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