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定価(本体1,800円+税) |
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判型: |
B5判 |
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ページ数: |
180頁 |
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ISBN: |
978-4-7515-2752-8 |
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NDC: |
289 |
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初版: |
2015年2月 |
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対象: |
中学生 |
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ニューヨークのハーレムに、一風変わった書店がありました。 ナショナル・メモリアル・アフリカン・ブックストア。 黒人に関する本ばかりを扱う書店、通称「ミショーの店」。 本書は、この店の店主、ルイス・ミショーに光をあてたドキュメンタリー・ノベルです。 1939年、「黒人は本を読まない」と言われていた時代に、店をオープン。 「知識こそ力」と信じていたミショーは、まずは人々の意識を目覚めさせることからと、型破りなプロモーションを展開します。そのうち、本のおもしろさ、知識の大切さを知った人が、ミショーを慕って集うようになり、ついには、全米一の黒人専門書店に! 開店当初5冊だった在庫は、古書にも目をくばったミショーの情熱により、1974年の閉店時には、22万5千冊にもなっていたそうです。 これは、地方都市の図書館に匹敵する在庫数です。 顧客には、ラングストン・ヒューズや、ルイ・アームストロング、マルコムXも! マルコムXはミショーの店の前でたびたび演説をしており、写真も掲載されています(107ページ)。 ミショー自身は著書をのこしていませんが、彼の生き方は、「人が、誇りをもって生きるために必要なことは何か」を教えてくれます。 そして、本は、人を変える力をもっていること。 一人の人の信念は、人から人へと波及し、後世まで支える柱となりうることも。 日々、予想を超えたことが起こり驚くばかりですが、自分の無知を知ったときこそ「学び」のとき。 ミショーの「知識こそ力」という信念を実感するとともに、書店は、だれもが気軽に立ち寄れる「学校」であることに、あらためて気づきました。 リアル書店を取り巻く状況がきびしい今だからこそ、多くの人に手にとってもらいたい1冊です。 |
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読むうちに胸が熱くなってきました。この本が問いかけていることは、黒人の問題だけではない。これは過去の偉大な本屋さんの話に終わらせてはいけない。現在の日本にもほとんどそのままあてはまる問題がここには提示されていると思いました。妥協なく心から推せる本に出会えて幸せです。マルコムXほか、あの時代のすばらしい人々に再会できたことも本当にうれしかった!出版してくださって、ありがとうございました。 |
〔清水眞砂子さん/翻訳家・児童文学研究者〕 |
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【書評】 |
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メディア名 |
日付 |
コメントなど |
読売新聞 |
2015年5月3日 |
"最近、闘っていないかも、と自覚する人にお勧めの一冊" |
朝日新聞 |
2015年4月26日 |
"ミショー氏の挑んだ闘いはまだ終わりを迎えていない" |
毎日新聞 |
2015年3月1日 |
"「知識こそ力」という発想は、改めて今私たちの中で大事になっていることである" |
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