楽しい物語の中に込められた大切なメッセージ。子どもたちに伝えたいアイヌの昔話。
アイヌは万物に神が宿ると考えており、中でもクマは特別な存在。 クマが肉や毛皮をもたらしてくれるお礼に、アイヌは感謝の気持ちをこめてにぎやかな宴を開きます。 そんなすばらしい宴の場で、クマの神は、踊りの上手な不思議な若者に出会います。 クマの神は、その踊りを見たいがゆえに、何度も何度もアイヌにしとめられます。 その若者の正体、実は・・・。 あまり知られていないアイヌの昔話ですが、万物を大切にするアイヌの思いがよく描かれている美しい絵本です。
文字をもたないアイヌは、生きていく上で守るべき大切な教えを楽しい物語にして、代々語りついできました。 生命を敬い、その恩恵をあたりまえのものと思わずに大切にすること。 北の大地で長らく語りつがれてきた、深い教えに満ちた物語。
第64回産経児童出版文化賞「産経新聞社賞」を受賞しました! |