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定価(本体1,500円+税) |
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判型: |
四六判 |
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ページ数: |
296頁 |
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ISBN: |
978-4-7515-2863-1 |
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NDC: |
933 |
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初版: |
2016年11月 |
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対象: |
小学校高学年〜中学生 |
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ニューヨークを舞台にくりひろげられる極上の美術ミステリーです。 主人公のセオドラ・テンペニー(セオ)は、13歳の女の子。 祖父と母とともに、グリニッジビレッジのスピニー通りで暮らしていましたが、ある日、祖父が「卵の下を探せ」という謎の言葉をのこして他界。
突然、一家の働き手を失い、セオは経済的に行き詰まっていきます。 祖父の遺言に、一家を救う鍵があるとにらみ、セオは、謎の解明に乗り出します。 テンペニー家には、卵にまつわる朝の公式行事があり、「卵」が何を意味するのか察しがついたものの、その「下」にあるものとは? そして、卵を置く場所の上にかかっていた絵が、実はルネッサンスの巨匠ラファエロの描いたものかもしれないという謎が出現……?!
画家で、メトロポリタン美術館の警備員をしていた祖父から絵画のことを教わっていたセオが、いろんな人の支援を受けながら、この謎に挑みます。 謎は謎を呼び、物語は、祖父が関わった第二次世界大戦のナチスの暗部にまで及び、思いもかけない方向へ進みます。 また、祖父譲りの独立独歩の精神で、友だちなんて必要ないと、いつも一人だったセオが、個性派セレブ女子ボーディと知り合い、お互いに得意なことを活かしながら、友情を育んでいく様子もほほえましく、ラストは、達成感とともに、あたたかな感動につつまれます。 美術と歴史の謎に深くきりこみながら、ぐいぐい読ませる、読後感さわやかな物語です。
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【書評】 |
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メディア名 |
日付 |
コメントなど |
読売新聞(夕刊) |
2017年5月27日 |
“1枚の絵が光をあてた歴史の闇と人の心の深さに、じんとしびれたような読後感がのこった” |
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