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定価(本体1,500円+税) |
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判型: |
四六判 |
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ページ数: |
288頁 |
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ISBN: |
978-4-7515-2877-8 |
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NDC: |
933 |
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初版: |
2018年2月 |
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対象: |
中学生 |
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衝撃のラストが話題となり、映画もヒットした『縞模様のパジャマの少年』の原作者ジョン・ボインの作品です。
ドイツ人の父とフランス人の母との間に生まれた少年ピエロは、パリで暮らしていましたが、相次いで両親を亡くします。ピエロは、住み込みの家政婦をしている叔母のベアトリクスに引き取られることになりました。そして、なんとベアトリクスの勤め先はベルクホーフ、つまりヒトラーの山荘だったのです。 7歳の少年ピエロは、期せずして総統閣下と寝食を共にすることになります。 そして、ヒトラーにかわいがられたピエロは、その強いリーダーシップに憧れていたせいか、性格がみるみる変わっていきます。
『縞模様のパジャマの少年』の姉妹編ともいえる本書は、前作と同じように無垢な少年が主人公で、その純粋さゆえ、時代にはげしく翻弄されます。 ピエロがまわりの影響によって変わっていく姿には背筋が凍るものがあり、人間とはこんなに残忍になれる生きものなのかと読み進めるのがつらくなりますが、ラストに希望の光が感じられるのが、前作と大きく異なるところだと思います。 フィクションながら、歴史的事実に基づくことで、よりリアルに「人として、いかに生きるべきか」を考えさせてくれる稀有な物語です。 |
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【書評】 |
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メディア名 |
日付 |
コメントなど |
北海道新聞 |
2018年6月24日 |
「親と子サンデー ほん」で紹介されました。 “純朴な主人公ピエロが正しいと判断したことが、ピエロを戦争の加害者にしてしまうこわさを伝えている。” |
読売新聞 |
2018年5月7日 |
“心優しく、ユダヤ人の親友もいた少年が、ヒトラーに目をかけられ、次第に高圧的な若者に成長していく姿は、現代の私たちと地続きにある。” |
朝日新聞 |
2018年3月31日 |
「子どもの本棚」にて紹介されました。 “実在した人物ヒトラーが登場するこの物語には独特な緊張感が漂い、知らないうちに大きな力に巻きこまれていくことの恐ろしさが伝わってくる。” |
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