3部作第1巻!
定価
(本体1,700円+税) |
判型: |
A5判 |
頁数: |
392頁 |
ISBN: |
978-4-7515-2361-2 |
NDC: |
933 |
初版: |
2005年3月 |
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フェリックスは両親とコスタリカを訪れている。心臓病をわずらうフェリックスにとっては、最後の旅行かもしれない。心配から過保護で口うるさくなる母親、自分の将来…やるせない気持ちを抱えるフェリックスは引き止める両親らをかわして、念願の「大陸分水界」を見にひとり向かう。分水界は想像以上の素晴らしい光景だったが、喜ぶのも束の間、フェリックスは突如持病の発作に見舞われ気を失った。
目を覚ましたフェリックスは、異界にいた。妖精やトロル、ノーム、ドラゴン、“ワシ+ライオン÷2”な生物…たちが暮らし、子どもたちもあたりまえのように呪文を唱え、「魔法」を使う。だが、様々な生物がいる異界にも、まだ誰も見たことのない伝説の生物がいた。そう、それは「人間」。“科学”を使うとされる架空の存在だ。
そんな世界に紛れこんだフェリックスを、様々な生物の様々な思惑が取り囲む。仲良くなり、フェリックスの病気を治す術を探すべく共に旅立つ者、捕まえて利用し、ひと儲けしようとたくらむ者…。伝説の生物「人間」であるフェリックスの存在と、彼が持ちこんだ“科学”が、異界の運命を大きく動かそうとしていた!
なぜフェリックスは異界へ入りこんだのか? 戻る方法とは? その謎に挑む賢き動物「ブラズル」の一家。謎が解けたとき、人間の世界にもまた、大いなる変化が訪れる…。 |
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