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戦争をやめた人たち −1914年のクリスマス休戦−

鈴木まもる 文・絵
戦争をやめた人たち −1914年のクリスマス休戦−
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  定価(本体1,500円+税)
サイズ: 22.7×27.6cm
ページ数: 32頁
ISBN: 978-4-7515-3113-6
NDC:
初版: 2022年5月
対象: 小学校中学年〜
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戦争中の最前線で、戦争をやめた兵士たちの真実のドラマ !

1914年、第一次世界大戦が始まった。ドイツ、オーストリアなどの同盟国軍とイギリス、日本などの連合国軍との戦いだ。
戦渦のクリスマスイブの夜、戦場に銃声の代わりに「クリスマスキャロル」の歌声が流れるという「奇跡」が起こる。

戦争を始める人もいれば戦争をやめる人もいる。人に対する想像力と行動する勇気の大切さを描き、どうすれば戦争をしない人になるのか、その答えがこの絵本にある。

作者が絵本の最後の絵を描いていた2022年2月25日、ロシアがウクライナに侵攻を始めるという、運命的な絵本となった。これからの未来をどう生きるべきか、戦争が現実に起こっている今だからこそ読みたい絵本。

<以下、作者のあとがきより>
この絵本の「あとがき」の絵を描いている時に、プーチン大統領のウクライナ侵攻が始まりました。まだ「戦争」を始める人間がいる現実に愕然としつつ、戦争よりも強い、人のやさしさと想像力を描きたくて絵を完成させました。

絵本『戦争をやめた人たち』―作者からのメッセージ

 「人と戦争」をテーマにした絵本を描きたいと、ずっと思っていました。
 今までに多くの「戦争」を扱った絵本や童話があります。過去に戦争を経験された方が、その悲惨な体験を書かれたものがほとんどです。それを語り継いでいくことは大切なことだと思います。でも自分は戦後生まれで、実際に体験していないので、そういうものは描けません。
 一方、「平和は大切、戦争反対」というメッセージをダイレクトに伝える絵本もありますが、それもちょっと自分が表現したいこととは違う気がしていました。戦争の悲惨さをなまなましく描写するのではなく、言葉だけの表面的な「戦争反対」でもない、なにか絵本らしい別の切り口で子どもたちの心に「人と戦争」を伝える方法をいろいろ模索していました。
 昨年の夏、偶然、第一次世界大戦の時に起こった「クリスマス休戦」という史実を知りました。戦争になっても人の心の持つ優しさ、いとおしさを感じ、「伝えたいのはこれだ!」と思いました。あっという間に1冊の絵本としての全体の構成などが頭の中に出来上がり、見本の形にして出版社に送りました。賛同を得て、無事企画が通り今年の2月3日から絵を描き始めました。人のぬくもりを出したいということで、色鉛筆という素朴な画材を選び、いつものように物語の最初から絵を描き始めました。絵の明確なイメージができていたので、どんどん絵はできていき、2月25日、最後の「あとがき」の部分の絵を描いているとき…、なんとロシアがウクライナに侵攻を始めました。まさか今の世の中でまた戦争がはじまるとは思っていませんでした。
 100年前と今とでは兵器が違う分、被害は甚大で、日に日に悲惨な状況になる現実に愕然となりました。でも使われる兵器は違っても、やっている人間の行為は同じです。それならば、この絵本で伝えたいことは間違っていないし、戦争をやめるための答えも同じはずです。それを「今」表現することが大事だと思い、さらに絵に向かいました。
 描きはじめた当初は、戦争なんて遠い過去のことだから、最後は自然環境や隣人への思いやりといった言葉で幕を閉じようと思っていたのですが、実際に戦争が起きてしまったので、最後の言葉を書き替えました。
 戦争をはじめるのも人ですが、戦争をやめられるのも人です。
 国や宗教、言葉を越えて相手を思う想像力と、音楽やスポーツ、芸術活動(もちろん絵本も!)など、その人なりに自分らしく生きるという創造力、それらを行動で表す勇気が戦争をやめる力を生みだすのだと信じています。
 この絵本が、ウクライナの人たちの幸せに少しでもつながるよう願いつつ、収益の一部をウクライナ支援に寄付しようと思っています。

鈴木まもる

2022年4月





【書評】    
メディア名 日付 コメントなど
毎日新聞 2022年6月18日 “本書の小さな実例から何かを学びたいと思う。”
読売新聞(静岡版) 2022年6月8日 “共に歌う 敵兵は友に”


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